ミステリアスで妖艶な雰囲気の美形(探偵) 2019-11-10 16:38:54 |
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…は?何言ってるんだよ。当然だろ。
( スピーカーから聞こえてきた音声に対して迷いなく頷くもそれは相手に聞こえていた音声とは違うものに対して。実は先程の青年の声は途中から自分のだけ録音に切り替わっていて、相手とは別の音声が聞こえていた。その内容は要約すると、相手は自分のような低能を認めることはない。いつかは捨てられるし、自分は相手の重荷になって迷惑をかけるだけ。それでも傍に居続けるのかということ。正直胸にグサリと来る言葉もあったが、たった数か月ではあるが自分の胸には相手に言われてきた言葉や頭を撫でてくれた感触がしっかり残っている。相手は『お前がいたいなら居て良い』と言ってくれた。自分に自信があるわけではないがスピーカーを見据えて迷いなく傍にいると頷いて。それから暫く、部屋の重厚な扉が開く。部屋の外には相手の姿はなく誰の姿もない。先ほど青年に『埜上様はあなたを認めない。迷惑と思っている』と言われた言葉が脳裏を過るも、相手が先に自分をおいて帰るなんて考えられなくて、だとすれば相手の身に何かあったのだと思い。「おい、埜上をどこへやった。俺は埜上と一緒じゃないとここから出ないからな。こそこそせこい真似してないで出て来いよ。」と青年がこの声を聞いているのは分かっていたため誰も居ない部屋に低声で呼びかけて )
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