ミステリアスで妖艶な雰囲気の美形(探偵) 2019-11-10 16:38:54 |
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( 好きなところを3つ挙げて場合によっては相手にひかれてしまうかもと不安に思っていたが、どうやらその不安は杞憂だったようで。カメラに背を向けて見せた相手の笑顔。今まで見た中で一番優しくて柔らかなその笑顔にトクンと鼓動が跳ね上がる。そう、自分はたまに相手が見せてくれる笑顔も好きなのだ。でも今回のは特別。しかもカメラに背を向けて青年には見せずに自分にだけ。相手の笑顔を好きなうち3つの内に挙げなかったのはこの笑顔を誰にも知られることなく独り占めしたかったからなのかもしれないと今更ながら思いつつ、ドクドクと煩く脈打つ心臓をそっと抑えて嬉しさから緩む頬を隠すようにやや顔を俯かせて。そんな風に浮かれていればまた相手が通気口から落ちてきた紙をキャッチする姿が見えて。相手の口からポツリと零れる言葉に疑問符を浮かべつつ程なくして始まった青年とのやり取りを大人しく聞く。無事に暗証番号がコールされてホッとしては通信が切れたところで相手の元へ行き「俺正解したんだよな?良かったー。もし捻り問題だったらただ恥ずかしいだけになるとこだった。…てかさっき落ちてきた紙になんて書いてあったんだ?俺に無いものがどーのってやつ。」心底安心したように胸を撫でおろしつつも何処か表情は得意げで、相手の笑顔も見れたことでフフンと鼻歌でも歌い出しそうな雰囲気を出しながら先程相手が掴んだ紙の内容が気になり問いかけて。そこで通気口から一通の封筒が落ちてきてそれを掴んでは中に書いてる文字に目を通して。その文字を見た瞬間やや青ざめた顔をしてはスピーカーがあるほうへキッと視線を向けて。「…なんでお前がこれを知ってんだよ。」思ったよりも低声が出てはスピーカーがジジと音を立て『おやおや怖い怖い。これだから低能は嫌なんです。で、言えないんですか?』「……悪い、埜上。今回のお題クリアできないかも。ここに書いてあることをあんたに明かさないといけないんだけど…今は言えない。」『へぇ…埜上様の助手とあろうものが隠し事ですか?僕なら身の上話だろうと過去の失敗や恥ずかしい話だろうと包み隠さず言えますよ。…埜上さま、良いんですか?こんな信用ならない低俗と一緒に居て。貴方には話せない秘密があるみたいですよ?それに僕はこの男が埜上様に可笑しな影響を与えないか心配なんです。まあ言えないなら仕方ないですね。ペナルティとして暗証番号をリセット…更新します。要は前の二問は無駄になるということです。…それでも言いませんか?』「……ッ、」相手には迷惑を掛けたくない。でも今どうしても紙に書かれていることは明かしたくなくて唇を噛み締めてはクシャリと封筒を握りしめて俯いて )
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