ミステリアスで妖艶な雰囲気の美形(探偵) 2019-11-10 16:38:54 |
|
通報 |
( 相手がすぐ傍に居ることも知らずに呑気に眠っていたがギシリとベッドが軋むとンーと眉を寄せて横向かせていた身体をごろりと寝返りを打たせ仰向けになって。普通相手ではなく他の人であればとっくに目が覚めている。だが相手だからか近づいてくる気配を感じても目を閉じたままで。そしてコツンを合わさる額。耳に届く心地よい声に夢の中で返答しているつもりで口を開いて「…フェチじゃない…、埜上の匂いだから…埜上の匂い…好き…」半分寝ているためいつもより柔らかなとろんとした口調で零せば近くにある相手の髪に片手を伸ばしてクシャリと掴みふわりと微笑んで。が、相手のぬくもりや匂いが鮮明になればなるほど頭は覚醒してきて心地よい微睡みの中から段々目が覚めてきて。睫毛をしばたたかせながらぼんやり目を開けば視界に映る相手の端正な顔立ち。まだ夢の中にいるのだろうかと再び目を閉じかけるも、額に当たるリアルな感触やベッドが沈む感覚にこれは夢でなく現実だと悟り。悟った瞬間の頭の覚醒は凄まじかったが正常には働いてくれずパニック状態を引き起こすと目を閉じたままダラダラと冷や汗を掻き蒼白になる。頭の中は、どうしよどうしよどうしよと嫌われてしまう退かれてしまうとそればっかりで布団の端を両手で持つと目を閉じたままゆっくり引き上げて頭の上まですっぽり被り籠城して )
| トピック検索 |