ミステリアスで妖艶な雰囲気の美形(探偵) 2019-11-10 16:38:54 |
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キャッシュ…一括…。…お、おう!
( どうやらこのバイクを相手も気に入り購入が決まったようで、迷いのない買い物は爽快で気持ちが良い。でも現金一括で払うのは流石に驚きでそのスケールの大きさも相手らしくてかっこよく思えば変なところで尊敬し直しつつ、帰ると聞けばコクリと頷き自分もヘルメット装着するとバイクに跨って。相手が乗ったのをしっかり確認して「行くぞ。」と一声掛けて前を向く。そして走り出そうとする瞬間「埜上、ありがとな!」とヘルメットを被る相手にも届くように少し声を張って礼を述べては店員という見張りも居なくなったのを良いことにエンジン全開で喜びを表現するように颯爽と事務所兼自宅に車体を滑らせて )
いってらー。夕飯には戻るんだよな?まあゆっくりしてこいよ。
( 数日後の昼、相手が何処か出かけるとのことでお供はいらないと言われれば玄関先まで一緒に連れ立ち手を振って送り出すと「よしっ!」と腕まくりをして。依頼がないとはいえ家事という名の仕事はある。とは言っても毎日しっかり掃除はしているし洗い物は朝の内に終わらせてしまったので洗濯物を済ませてしまえば手持ち無沙汰。テレビでも見ようかなんて思うも相手が外回りをしている時に怠けるのは気が引けて、うーんと唸ればハッと思いつく。体温低めの相手、最近一段と冷え込んで来たし確かタンスの奥に更に温かい毛布が眠っていたことを思い出せば、今のうちに取り替えておこうと。断り無く部屋に入るのは少し気が引けたが毎朝起こす時や掃除の際に入っているから許してくれるだろうと自己解決させれば毛布を持って相手の部屋の扉を開き中へと入って。「…えっと、毛布を先にここに置いてっと。」持ってきた毛布をひとまず椅子の上に置くと今使っている布団を抱える。その時フワッと相手の匂いが香ってはトクンと鼓動が跳ねて、気にしないようにするも一度湧いてしまった欲に抗えずにゆっくり鼻先を布団に埋めてはスゥと息を吸いホッと息を吐いて。__埜上の匂いと頬緩めたときに目に止まったのは相手の枕。いやいや絶対駄目だろ。と思うも相手は夕方までは帰ってこないと言っていた。少しだけ、少しだけならと背徳感に襲われながら布団を抱えたままギシリと相手のベッドに乗り上げてはドキドキと煩くなる心臓を落ち着かせつつ、ゆっくりゆっくり相手の枕に顔を埋めて。息を吸い込めば布団よりも濃く感じる相手の匂い。恍惚とした表情を浮かべ、こんな変態くさいところ相手にバレたら即死してしまうかもなんて思いながら持っていた布団を頭まですっぽり被る。相手に抱き締められているような感覚に安心感を覚えればフゥと息を吐き、枕に顔を埋めたままベッドに身を沈め。「…埜上…、」ポツリ相手の名前を呟き、より相手の匂いを感じるため目を閉じる。それがいけなかった。相手が夕方まで帰ってこない油断と普段の疲れが出たのか、相手の匂いに包まれて安心すれば、少しだけ…と思いそのまま眠りに落ちていて )
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