それは、さすがに多過ぎではありませんか? わたしを信頼していただいているのは、もちろん嬉しいですが……。( 思わぬ申し出に驚いて、しかし主人の厚意に反するのもと言い澱み。手紙を差し出されれば「確かに」と小声で呟いて受け取って。お仕えして来てからあまり外交的には見えなかった相手の様子を思い起こしては、思わずといった様子で口にして )恩師と呼べるような方が、貴方様にもいらっしゃるのですね。