! 2019-11-01 16:11:42 |
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(あれから十年が経ったのかな。地べたと呼べるのかわからないけれど、床のような所に座って顔を埋めた。
貴方だけ、最後に気持ちを伝えたかったのに、それなのに、私はなんて事をしてしまったのだろう。
そんな後悔を十年間毎日ずっと重ねてきた。きっともう会えない、きっとこんな思いはもう届かない。けれど、毎日ずっと重ねるごとに言うの、
「 ごめんね。 」
貴方に会いたい、いっぱい話して、時に二人で笑っていたいの。立ち上がって光のある上の方向へ仰いだ。
貴方は私の事なんか忘れちゃっても仕方ないよね。苦笑しながら何もない世界で一人ぼっちになりながらゴールもないのにゆっくり、貴方との記憶を思い出しながら歩くよ。光はずっと同じ場所にいるけれど、近づいても遠くに行っても距離は変わらないの、とっても不思議。
もうお酒も煙草も出来る年になっていると思うけれど、貴方みたいな人は深夜に空をおつまみにしながらお酒と煙草で過ごしているのでしょう?
嗚呼、歩くたびに貴方の顔が鮮明に思い出されていくわ、神様なんているのかわからないけれど、私と貴方を紡いでいたものがあるのだとしたら、私はそのものに願うわ。この言葉もきっと今までの十年間のように届かない、けれど、けれど、
どうかお願い、
あの人に触れされて。
そう強く心に響かせたら、十年間同じ所にいた光が此方へとものすごい速さで向かってきた、慌ててしまって私は立ちすくむ事しか出来なかったけれど、光に飲み込まれたら急に浮遊感とあの世界より暗い深夜の空の恐ろしさが私の体を襲ったわ。
__可笑しい、笑えてくる。だって、
すぐそこに十年間待ち望んでいた貴方がそこにいるんだもの。
空に向かってきっと私の事を言ったわ、聞こえる、貴方の声が。
空に向かってきっと私の事を見ている、視えるの、貴方の目が。
もうすぐ落ちそうな怖さに耐えながら、泣きそうな顔を我慢しながら、感情をぐっと抑えながら、私はベランダにゆっくり足をつける。
そして貴方に思いっきり抱きついて、微笑みながらこう言うの。
私と貴方をこうやって紡いでくれたものにも、
貴方が私を覚えてくれていた事にも、
「 ありがとう。 」
)
(/ここまで長文なロルを作ったのは初めてで普段はこんな文は作らないので、一対一トピックのお誘いではないのですが丁度勧誘歓迎の文字、そして私の>16のロルの返しがしたいという勝手な衝動に駆られて、書かせて頂きました。こんな駄文ですが、読んで頂けると幸いです。)
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