! 2019-11-01 16:11:42 |
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「 ありがとう 」
( 鬱陶しく、体中につけられる無数の機械を繋ぐ線たち。ぎゅ、と布団の裾を握り込み上げそうな涙を隠すようにうつ向く。毎日お見舞いに来てくれている優しい弟には、自分の体が施しようのない程に大変で死期が間近にあることなんて伝えれていない。『 今日は姉さんの好きそうな花を買ってみたんだけど、どうかな 』照れ臭そうにピンク色とカーネーションの花束を花瓶に差してくれる。ありがとうと声を振り絞って伝えているが震えていて、よく聞き取れないであろう。もうそろそろ紅葉が始まると教えてくれるように、葉っぱ達の色が変わってきている。最期で良いから弟に家で暖かい料理を作ってあげたい、弟らしく甘えさせてあげたい。病弱な私のせいでできなかったことをさせてあげたい。小さく微笑ながらいつの間にか出ていた涙を脱ぐって、呟くように聞こえませんようにと囁いた )
「 ごめんなさい 」
(/駄文失礼しました!母親と父親が幼い頃に他界しているという体で、家族愛みたいなのを作りたくなり!シスコンの弟くんと弟溺愛中の姉さんの切ないシーンを書いてみました。姉さんが元から病弱で常に入院の状態だったが悪化する一方で。それをしらない弟くんは「 退院したら姉さんと~~~ 」という願望の為に毎日御見舞いに来ているみたいな。季節感地味にズレる文ですが、気に入って下さるとうれしいです。)
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