斎藤 司 2019-10-30 11:40:32 |
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……宮本先生は…俺を否定しないんですね…祖父と何だか少し似ている気がします…だから…もし祖父が生きていたら先生と仲良しになれたかもです…。ありがとうございます…嬉しいです…そう言って貰えて。…あ、ハムスターは実家で飼っていました…もう彼とは会えませんが…。幸せな時間を過ごさせて貰いました…。
(自分を否定しないで受け止めてくれる彼に、はにかんだように口元を緩める。祖父と少し似ていると口にして。自分の祖父に会ってみたかったと言ってくれることも嬉しくて、きっとおじいちゃんが生きていたら彼とは仲良くなれたかもと伝えて。自分の深読みしてしまう所も良いところだとさっきから褒め殺しにあっているような気持ちになりつつ何だか少し気恥ずかしい。淡く頬を色づかせながらお礼を告げ、ハムスターは実家で飼っていたことを話して。彼も自分が家を出る少し前に亡くなってしまったが悲しいばかりではない。楽しいことも全部覚えているから幸せな時間を過ごせたからこそ自分の心は悲しみだけに囚われることなく穏やかであって。美味しく感じるものは体が欲しているもの…祖父の教えをそれも一理あると言ってくれる相手から語られる見解もきちんと口を挟むことなく聞いていて。「…なるほど…寒さで鈍くなる脳の働きを活性化させるために青魚を美味しいと感じさせる…ということですね…素晴らしいです…」一人納得したように呟き、こくこく頷いて。そんな彼から送らせてくれないかとのお誘いにきょとんとして「…食事を一緒に食べてくれて…奢ってまでくれて…お礼まで貰ったら俺…罰が当たってしまいそうです…でも…貴方がそう言って下さるなら…罰でも何でも受けます…一人で帰るのは寂しいですから…一緒に帰って下さい…」でも直ぐにその表情は柔らかくなり一緒に帰って下さいと頭を軽く下げて)
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