メイド 2019-10-15 10:17:44 |
通報 |
仕事が恋人、か。よく言われるが、没頭としていると言い換えればそうだな。お嬢様の為ならどんなことだってする。 ( 二人でこなしているとみるみるうちに積み重なっていた本が背を低くしていき、本日中に終わりを迎えそうで一安心し。 ) …いや、何をそんなに興奮してるんだ。 脚立の上なんだから気をつけろ、 ( いつもと違って上から降ってくる声が弾んでいるように感じ見上げてみると何故か生き生きとした表情をしていて、自分の色恋の話にそれほど興味を持って答える暇なく問いかけてくる様子に怪訝そうな表情をせざるを得ず。 気をつけろと言った側から視界の横で宙に浮く彼女が見え目を見開いて。 間に合え、と咄嗟に手を伸ばして片手で彼女の肩を支え、反対の手は倒れかけた脚立を支えて凌ぎ。なんとかなったとため息を一つついて強く抱きしめていた彼女を振り返った時、 ) 大丈夫、ッ…、 ( 距離を誤り、思いの外顔が近くにあって、柔かいものが唇に触れて。突然のことで思考が停止し、それが口付けと理解するのに遅れてしまい、ゆっくり唇を離した後顔を晒逸らして手短に謝罪をし。 ) …すまない、怪我はないか。
トピック検索 |