(/リーフェンいきます。) 「あ~疲れたわァ…」 女官部屋の共同スペースに響きわたる濁点混じりの訛った声。眉間に皺を寄せ、年中長袖の着物の裾と袖を捲し上げ、額に湧き出す汗を手拭いで吹きつつ長椅子の真ん中に堂々と座る。洗濯と掃除を終え早めに抜けてきたところだ。懐から小さい手鏡を取り出し化粧が崩れてる事に気づいたら慌てた様子で白粉をぱたぱたと忙しく顔に塗りたくり。誰もいないようなのでくつろいでいて。