三丁目のミケネコさん 2019-10-09 00:25:06 ID:9a01706f8 |
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しのぶさん…ありがとうございます。
俺ずっと貴方を大切にします…
(彼女が纏った重々しい憤怒の匂いが散りのように消え、晴々とした彼女本来の笑顔に心はとうに奪われていた筈なのに釘付けになる。その輝かしい笑顔に心底嬉しそうに満面の笑みを返しお互い笑い合うと「二人で」という問いに大きく頷いてみせる。ベッドの上に仰向け寝て彼女を見上げ頬に触れた柔らかな感触に何が起こったのかわからずに呆然としてしまい再び彼女の方へと視線を仰ぐが其処には人の姿はもうない。去り際の言葉と残る頬の感触に血が沸騰したかの様に体が熱くなり己が耳まで響く心音に意識が冴え渡り今宵は眠る事は出来ないだろうと布団を顔まで覆い隠した。
____…窓から明るい日差しが差し込み雀の鳴く音で朝の訪れに気付くと布団を肩まで降ろし顔を覗かせる結局一睡も出来ずに眼の下には薄っすら隈が掛かっていた。いつもと違い未だ訪れない彼女にもしや昨夜の出来事は自分の夢か妄想だったのではないかと信じがたく何となく頬をつねってみせた。)
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