三丁目のミケネコさん 2019-10-09 00:25:06 ID:9a01706f8 |
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(目の前の霞んだ景色がより鮮明に、明かりなんてないのに彼の瞳が暗い意識を消してくれる。心に刺さっていた邪念の針がすとんと落ちて自傷していた己の半身が完全に消え去っていった、毒を巡らせて自分自身を武器にしていた一松の罪悪感もこの時だけは消え失せ目に溜まる涙など気にせず「─はい。生きます、だって貴方が救ってくれた命です。全てを受け入れてくれると言うのなら…私の全てを託しましょう。」闇に使っていた全てが今、彼の元に光の元に晒されて冷たかった全てが溶かされていく。頬を染め互いに告白しあった内容は全て全てが夢の様で心からの笑顔を向けて。「…さぁ!鬼舞辻無惨を倒す前に貴方がやるべき事は怪我を治す事ですよ。そして、『 二人で 』支え合って…ね、そうでしょう?」肩を貸しベットへと戻してやると落ちた蝋燭をそっと近くの棚へと置いて、最後に彼の頬へと唇を落とすと軽い音を立てて姿を消した、もう大丈夫。凍てついた心さへも彼に救われてしまったのだから。「─────好いていますよ。炭治郎君」闇にとけいる寸前にそう言葉を残して、
────自分の人生を変えてくれた夜が明け、また新しく太陽が昇りその日が新たに時間を進める。いつも通りの日々、いつも通りの様子で彼の部屋には行かず近くの縁側へと腰を下ろし蝶の飛び交う庭へと目を向けて昨日の晩を思い出すと心の奥がほっとする。ひとりでに含み笑いが盛れだして、)
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