三丁目のミケネコさん 2019-10-09 00:25:06 ID:9a01706f8 |
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(暗闇の中、彼女の制止も聞かずにその声のする方へと体を進める。如何して足なんか折ってしまったのだろうかと歩く事の出来ない我が身を疎ましく思いながら我武者羅に腕を動かし地を這う。あと少しと伸ばした指先に彼女の指先が触れた様な気がした。もう片腕で体を支え上半身を無理に起こすと暗闇の中彼女の輪郭が見える。眼を凝らし見た彼女の表情は今までに見たことのない様な余裕のないもので、本来の彼女を垣間見た様なその今にも崩れてしまいそうなその姿に気付けば自然と両腕を伸ばし引き寄せてしまっていた。)
許されないなんて…悲しい事を言わないで下さい。何より俺がしのぶさんの傍にいたいんです
(彼女が復讐に身をも滅す覚悟でいたことは知っていたもののそれを止める言葉が思い浮かばない、代わりにこの折れそうな体を今度は決して離すまいと強く抱き締める。結局言葉にするのは身勝手な自分の願望でしかなくそれでも共に在りたいのだと双眸より涙が零れ落ち頬を濡らした)
俺が全部受け止めます!しのぶさんの怒りも哀しみも全部…だから俺と一緒に生きてください
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