三丁目のミケネコさん 2019-10-09 00:25:06 ID:9a01706f8 |
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(最初は純粋な気持ちからだった。元気な彼の姿を見ていると何故か自分迄も明るく溌剌とした日々を過ごしているとそう思えた、でもそれは都合のいい妄想で自分なんかじゃ彼等のように毎日希望を持ったそんな顔で日常を向かい入れるなどとうに出来ず。他人を見る事でそう錯覚しているだけなのだと気づいてしまう、目の前の闇に溶けいるように姿を消そうとした…のだが、「炭治郎君、!危ない…!?」衝撃音と共に転がり落ちた彼に声を荒らげ、足が動きを止めた。再び心臓が脈を打とうともがき動く「…動かないで、それいじょ…う、っ。やめて、辞めてください。」地に手をつき必死に此方へと来ようとする彼と反対して後退る、頬を垂れる汗に夜風が肌を冷たく冷やして肌が引き攣ると同時に笑顔も曇って。困惑の表情が浮かべ取り繕っていた笑顔もとうに剥がれた。どうすれば…!と湧き上がる焦りに頭を強く振ることしか出来ない「私なんかが、貴方の傍に居るなど許されない。こんな、復讐に囚われた人間なんかが、…。」手を伸ばしそうになってしまうじゃないか…手から無造作に落ちた火の点っていない蝋燭を床に投げ捨て力無く膝を着く。出そうになる感情の渦をぐっと喉の奥に追いやってしまうだけだった。)
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