三丁目のミケネコさん 2019-10-09 00:25:06 ID:9a01706f8 |
通報 |
「そんなに謝らないでください、それに此処にいる間は患者さんの助力をするのが私達の仕事の第一の目的です。ここに来たからには以前よりも元気になって貰いますからね、」
(風の差し込み先程よりも空気の澄んできた。太陽の光に晒された彼の赤みを帯びた黒髪はいつ見ても見事なもので、こんな病室に閉じ込めるのではなく早く太陽の眼下で元気に走り回るそんな姿が見たいものだと寂しい様な何故かそんな感情が密かに滲み出るのだ、「早く元気になった炭治郎君が楽しみです、」そう笑顔を讃えた後潔くも鳴き声を上げた腹の虫に、待っててください。と短く返事しその部屋を後にした。
部屋を後にして約数分の時が経ちお盆と手拭いを手にして再び部屋へと戻る。お盆に乗っているのは湯気を立てる二つの握り飯に、根菜の煮物、梅干しという至極シンプルで健康的なものなのだがまだ昼飯と夕飯の間の微妙な時間には少し重すぎるだろうか。だが食べ盛りの少年を空腹に野放しにはしたくないとこっそりと食堂から拝借してきた。「ゆっくりよく噛んで食べて下さい。因みにおにぎりは私が作りました…ふふ、中身は食べてからのお楽しみです。」と意味深に含み笑いをひとつ。)
トピック検索 |