イーゴ 2019-09-20 23:48:13 |
通報 |
>イーゴ
…それはちょっとヤダなあ。
(少しばかりの沈黙を置いてから、ぽつりと言う。うつ伏せの体勢からぐるんと仰向けして。唇の端についている血を舌で舐めとる仕草は牙も相まって獣のようであるが、表情は御馳走をたらふく平らげて満足した子供を思わせる。扉が開いているため、室内には明かりが入っているが薄暗い事に変わりはない。静かな空間にて爛々とした鮮やかな黄色の瞳を床に捨てられた、もう用のない物体へ移しては乾いた笑い声を上げ。)
あれさ、さっきまでキャイキャイわいわい騒いでたんだよ。自分の誕生日でも開催してんのかってくらい、すごーく幸せそうな顔してた。俺の体質のせいでそうなってるだけなのに、懇願しちゃって。あー、面白い!
>アリア
(男の頭を撫でる女性の心情などまるで関係なく、その光景を眺めながらある事を考えていた。──誰だっけ、と。執着心の薄さが影響するのか、相手を深く知ろうともしないので姿と名前を一致がすぐには始まらず。アリシアだとかマリアだとか、その辺りのはずだが確信はなく。けれども火照った脳みそはこれ以上思考を回転させても普段通りに働かないため、中途半端に終わらせて。)
アリスとかマリアとかの誰々さん、そいついる?いらない?俺はいらないから、後はお好きにドーゾ。
(突然話しかけては、欲しいかどうかを尋ねる。こうしてどんどん一方的に進めていってはその場から離れようして。やや大袈裟に回転すると、黒い衣服の裾は波が打ち寄せるように翻り、バールからは先端部分に付着した血が床に数滴の円形を描いて。)
トピック検索 |