イーゴ 2019-09-20 23:48:13 |
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>ウィルルク
(部屋の方に向かってくる騒々しい2つの足音によって意識が完全に覚醒してしまえば、心の内に僅かな苛立ちを感じつつ軽く溜息を吐いて。こうも騒がしいのは恐らく…、と扉の向こうの人物に目星をつける。苦痛に呻く声とそれに続く無邪気な声に繰り広げられている光景を思い浮かべては些か外に出るのが面倒になるが、此処で1人余韻に浸っていたいという気持ちはとっくに萎えてしまった。重い身体を動かして扉を開け部屋から出ると、血に塗れ満身創痍で床に伏す人間の姿を視界に入れて。近くに立っている彼には未だ一瞥もくれず、「可哀想に。」などと本心では思っていないような言葉をぽつりと呟いてはそっと男の傍らに蹲み込みその頭を優しく撫でて。)
>イーゴ
そうね…そろそろ起きるわ。
(開かれた扉の音に目を覚ましては気配のする方へと視線のみ動かし部屋へと踏み入った彼女の姿を捉えて。匂いが移ってしまうとの指摘に自身の髪を掬って鼻を近づけてみるが、部屋の匂いと違いはなく。既に手遅れか、そう判断して上体を起こしては小さな欠伸を1つ。再度ふと彼女を見上げればその細い首筋が目について。ふつりと湧き上がる欲望に僅かに口角を上げ微笑を浮かべてはそっと立ち上がり足元へと意識を向けたままの彼女の腕をぐい、と引き寄せる。逃がさない、そう暗に告げるかのように力を込めるその手とは対照的に空いた片手で彼女の首筋へと優しく指を這わせて)
ねぇ、イーゴ、少し喉が渇いてしまったみたいなの。少し痛いけれど…我慢できるかしら?
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