イーゴ 2019-09-20 23:48:13 |
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>>59 イーゴ
(後ろを振り返らずともわかる。ついてきているはずの彼女の気配が背後に既にないのは──参ったな…そう思いつつも口角は上がるのだ…。彼女の行動は奥底にしている蓋をツンツンと突っついてはするりと止めてお預けして焦らすように罪深いもの…)
おやおや…僕の執事は…追いかけっこが好きみたいだ…フフッ…全く…君は…面白い子だね…イーゴ…困ったな…楽しくなって来たよ…、
(ゾワゾワと沸き上がるこれは…支配欲か─クスクスと楽しげに笑い目を細める。その瞳の奥は怪しげにユラユラと揺れていて。彼女は従順なようで自分の欲望に忠実だ…だから楽しい…。すぐに手に入りそうでその実、一番手に入らないもの…自分に最もお誂えじゃないか…そう思うと笑いが止まらなくなる。一頻り笑い終えればくるりと方向転換。彼女がいた方を見て視界に入ったのは書庫の扉…。彼女の歩いていた位置からして間違いはないだろう…そのまま扉のドアノブへ手をかけて…バキンと音が鳴り─カシャンッとドアノブだったものは廊下に無惨に落ちて転がっていて。そんなものに見向きもせず、持ち手が無くなり開かなくなった扉に躊躇なく蹴りを入れる。すると衝撃に耐えきれずに扉はガタンッ!と音を立てて前方へと倒れて。その上を何事もなかったように悠々と歩いてはいくつもある本棚に彼女の姿は隠されているのか欠片も見えずに。しかし彼女はここにはいない…奥にあるのはこれまたいくつもの倉庫…そのいずれかに彼女がいるのは明白で。一つずつ探すのもまた一興…。広い書庫、声を少し張り唄うように彼女に呼び掛けて)
イーゴ、君は悪い子じゃないだろう…?今すぐに出てくるなら…うんと優しくしてあげるよ…?
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