寝れねェ (格子の隙間から射し込む月光は室内を明るく照らし出し、眠るには少々眩しくて。徐に立ち上がれば窓へと近付き、外に視線を走らせ人影が無いのを確認してから障子を閉め。柄杓を手にすると水桶に浸け半分ほどの水を掬って、唇を当てては一気に飲み干し、手の甲で口元を拭い。)