誰も来やしねェ… (痺れを切らし立ち上がると徐に障子戸へ近付き、片方の障子を少し開けては秋の風が冷たく吹き込み、残り全て開いてから畳の上に戻れば片肘ついて横になり人の往来に注視することにして、罷り間違って誰か入ってこないかと期待しながら)