匿名さん 2019-08-16 12:05:06 |
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ツカサ?
( 頬に触れる手はどこか頼りない。その手を握り締めながらポツリと呟かれた言葉がきちんと耳に届かなかったという事もあり先を促す意味と大丈夫かという意味を込めて再び名を呼ぶ。すると、自分に向けられる眼差しに熱を帯びていることに気付く。ポツポツと紡がれる言の葉は思っていた以上にストンと胸の中に入ってくる。きちんと聞き取れなかった言葉はいつも彼女が口にしてた言葉。だけど、それは、漸く自分が求めていた言葉。自然と目頭が熱くなる。床に落ちた手から気を失っているのだと察せばぎゅうと力強く一度抱き締める。その後敵を殲滅させた兄や姉と共に里へと彼女を急いで連れて戻り病院へと預ければ、後は彼女の目が覚めるのを待つだけ。本当ならばずっとそばに着いておきたいがそれは叶わなく仕事に戻って落ち着いては顔を出すということを繰り返していて )
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