ええ。 (整った顔がにこやかに微笑めば、私も自然に笑みを返す。しかし、次に言葉にしたのはおちゃらけた言葉。まぁそういう約束だものね、と思うと、遠慮せず甘えることにしたらしく、組みやすくされた腕を抱き、距離を縮める。近づいたことでほとんどが彼の匂いしかしない。彼の匂いは心做しか落ち着く香りで、嫌に鼻につく匂いがひとつもしない。安心したようにそのまま歩みを進めて)