アロイス・ベルヴァルト 2019-08-14 23:56:01 |
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はは、相変わらずだな...人の気持ちなんて変わるものさ。私としては君との噂が囁かれるなんて光栄な限りなんだが(離れた身体の隙間に細く夜風が割り込み、広間の賑わいと踵を返そうとする相手の姿が撮影機に切り取られた一瞬のように儚い思い出として瞼の裏に刻まれてしまうと、今現在で充分な幸福といつか望む二人の未来への夢想に口角を上げ未だ冷めない熱を夜風に預けるため自分はこの場に残る事にし、ただ会場へと戻る相手を見送ろうとして。しかし胸を掠めた痛切な名残惜しさに空を掴むよう手を差し出すと、秘密事にするのも忘れたのか盲目的に声を掛け).....ならばこのまま、二人きりで抜け出さないか。人目に付かないのなら...どうだろう?
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