《 隠れんぼ 》〆

________ 春田薫 ,


俺は 、貴方がとても魅力的に見えますけどね 。
( 目を見開いた表情を見ては 、新しい相手の表情を見た感覚 。思わず緩む頬をそのままにして 、相手の疑念になんの恥ずかしげもなく答える 。それは昔バレーをしている時に見た相手とはまた違う 、それでいてとても魅力的だ 。自分のことを特徴のないやつだと言うが 、それを決めるのは彼を描く自分が決めることだ 、『 待ってますね 、俺は基本ここにいるんで 。』 また来るとの言葉を聞けば頷いて一言告げる 。ガサゴソと画材が擦れる音を鳴らしながら立ち上がれば相手の目の前まで 、自分よりも身長の高い相手を見上げて『 怪我には気をつけて 、これ 、一応持っておいてください 。』まるで相手がバレーをしてるのを知ってるみたいな口ぶりで 、小さな紙切れを手渡す 。今時電話番号が小さく書かれその上には名前がひらがなで記載してあり )



________ 杉本佐一 ,


ええええ 、アシリパさあん 。
( そっぽを向く相手に落胆した表情を浮かべる 。相手の意味深な言葉に頭悩ませながら皿を空にすれば話題が変わる 。それを提案したのは彼女の方で 、勿論今日は特に何もない 、彼女が行きたいところがあるならばそこに行くつもりではいた 。『 いいけど 、どこか行きたいとこあるの？ 』満腹した腹をさすりながら相手の行きたいところはどこかと首かしげ 。空にした皿へ 、そして彼女へ向かって手を合わせて小さく ご馳走様でした 一言告げては食器を手に持ちキッチンの方へ向かって 、『 じゃあ準備してくるよ 』胸弾ませるのは自分も同じで 、声かけて )



( / 気にならさらないでください！ )