匿名さん 2019-08-14 13:14:46 |
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赤葦 side
(除け払った手触りの良い髪に、薄く開いた瞼から除く眼を数秒間見つめる。この部屋の散らかり具合と相まってか、なんともその様子が映画のワンシーンの如くのんびりと時間の軸を無視した呑気さを感じた、息を呑む一瞬の間反応が遅れやや急ぎめに詰めた距離と回した腕を元の位置へと戻そうと半歩後ろへと身を引けば之また呑気に欠伸をする彼へと目を向けて「…すいません、俺のはやとちりだったみたいですね。」まず先に勘違いした事への謝罪の意を口にして、なんか黒猫みたいな人だな。猫特有の自分の世界を持つ人なのだろう…。ひっそりと心中で見た目と最初の第一印象を思い描くと、僅かに口元へと笑みを滲ませて、ふと部屋を見渡せばゴミが何かだと思っていた物は全て描きかけの絵画等。絵の具の匂いが特段に強い部屋に少し目線を散らすと、「…凄い。」心の声が口へと現れていた。)
アシリパ side
(やっと起きてきた大きな熊のような背中に目線を配ると、予め作っておいた朝食へと簡単に火を通していく。豆腐の入ったオソマスープ改め豆腐の味噌汁と朝多めに炊いておいた米で作ったおにぎりそして卵焼きと鮭、一般的な朝ご飯の模範とも言える品々を顔を洗い終え甲斐甲斐しくも正座をして待つ彼の元へと運ぶと「…よし。朝はしっかりと食べる事が大切だからな、杉本の好きなオソマもある事だしよく噛んで食べるんだぞ。」何時もの台詞と100点満点の笑顔を向けてその寝癖の残る部分を撫で付けてやると、食べろ!犬が良くする待てを想像させるその仕草に満足気に頷くと自身は相対の席へと腰を下ろし麦茶を飲む。晴々とした天気、自身の料理を美味そうに食うその姿に心が満たされる感覚に「…んふふふ。」と意味深な声を響かせた。)
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