俺がお前を拾ったのは、/〆

＃ヴァンパイア × 半獣半人
＃両片想い
＃NBL

流離いのヴァンパイアは、とある村に立ち寄りました。
そこは戦争が起きたばかりで、家は焼き払われ酷い有様でした。
死臭と焼け跡の焦げ臭さに顔を顰め歩くヴァンパイア、彼の耳に届いたのは泣き声でした。
声のする方へ歩むと、そこには年端もいかぬ少年少女が、両親の亡骸の傍で泣きじゃくっていました。
その子の頭部と臀部には、獣の耳と尻尾が。けれどそれ以外は人間の姿。
ヴァンパイアは悟るのでした＿＿"幼い半獣半人が孤独になれば、迫害を受け殺されてしまう"。

「 ＿＿お前、他に身寄りは 」

ふるふると首を左右に振る少年少女。
ヴァンパイアは一呼吸置いて何かを思案した後、手を差し伸べました。

「 …俺と一緒に来るか？ 」

それから十数年。貴方は立派に美しく成長するも、不老不死のヴァンパイアは変わらぬ姿。
一向に吸血をする素振りを見せないヴァンパイアに、貴方は怪訝そうに首を傾げるのでした。
" どうして俺の血を吸わないのだろう。彼はその為に俺を拾い育ててくれた筈なのに＿＿ "


　　◎　募集　◎

・半獣半人（戦災孤児）、イヌ科若しくはウサギ優遇
・天涯孤独となってしまった自分を救い傍に置いてくれた提供に恋している
・提供が自分を拾ったのは、"立派な成人に育ててから食事として食べる心算だから"だと勘違いしている
・自分の恩返しは提供に血を捧げる事だと信じ、日々奮闘中


　　◎　提供　◎

・ヴァンパイア
・貴Cを見捨てる事など出来ず、半ば衝動的に声を掛け拾い育てた
・育てている内に貴Cへ恋してしまったが、これは食欲なのだと強引に自分を騙している
・愛している貴Cを傷付けたい筈が無く、日に日に強くなる渇きに耐えている

ったく…どこ行ったんだ、あいつ（ 辟易した様に溜息 ）俺は獣ほど鼻が効かねぇって何度言えば解るんだか。今時あんな綺麗な亜人は中々居ねえんだぞ、俺が傍に居て守ってやらねえと直ぐ攫われちまうだろが。…あいつにはその自覚が無さ過ぎる（ ぶつぶつ / 夜の森、獣道を掻き分けながら相手を探し ）
　　
＃ロルは豆～中を往復、場面によって増減
＃冒頭にもある通り両片想いのNBL
＃甘々砂糖日常7：吸血or迫害絡みシリアス3
＃相性重視ゆえにお声掛けは伽羅口調