匿名さん 2019-08-08 20:52:37 |
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また、そうやって。
( 少し試すような言い方をしてしまう時、決まって彼女は“好きだ”と言ってくれる。そこに恋愛感情なんてあるわけがないのに。言われる度に心をちくりと刺しそれ以上に鼓動を高める。その鼓動が指先から伝わってしまわないことを祈りながら曖昧に笑う。これが本当の告白だったのならどれだけ良かっただろう。どれだけ嬉しいだろう。毎回そんな事を考えては空想に過ぎないのだからと冷静な自分が思考を止めてしまう。店に近付くことで、二人だけの空間が無くなっていくのを感じる。夜の静けさが二人だけを包んでいるような気がして凄く心地良かったのだ。一時の終わりを意味しているなんて考えているのは自分だけなのだろうと思いながら店の中へと足を進める。夜でも賑やかなその場所に目を細めつつ壁に貼られているメニューへと視線を向け、自然と指が離れる。離れた指に熱を持たせながら、先程話していた飲み物を指さし続くようにサイドメニューを指さし問う。 )
私はシェイクとポテトにしようかなあ…たまには
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