AB型 2019-08-08 01:31:39 |
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>>2603 晃太
…ありがとう。……実は今付き合ってる人、男性なんだ。同じ職場で働いてて俺と同期。知り合ったのは学生の時からだから付き合いとしては5年以上になる。すごく気さくで明るくて文武両道…その人の周りにはいつも人がいて始めは俺とは交わらない人種だと思ってたけど俺が課題のことで一人悩んでる時に向こうから話し掛けてくれて最後まで親身に助けてくれたんだ。それから一緒に居る時間が多くなって付き合うようになって、職場が一緒になってからは同棲もするようになった。それまでは幸せだったんだ。でも…一緒に暮らし始めて1年経ったくらいに様子が変わった。
(彼の発する声、纏う空気…そのどれもが自分を安心させてくれる。緊張していたが彼から向けられる穏やかな瞳に少し肩の力を抜くと一度箸を置いて手を組んでゆっくりと“恋人”との馴れ初めから話し始め。時折幸せそうに目を細めるも後半になるにつれて寂寥感を漂わせて視線を落としていき、一度話を区切ると微かに唇を噛み締める。そして僅かに震え始める手をキュッと握ると浅い息と共に口を開いて。「さっき…恋人が俺を幸せにしてくれてるか…って聞いただろ?正直今その答えはすぐに出せない。俺がアイツを幸せに出来てる自信もない。──アイツ…自尊心と支配欲が強くてすごく束縛も強いんだ。毎日メールも電話もチェックされるし仕事の付き合いで飲みに行くだけでも酷く当たられた。でもそれだけなら愛されてると感じられたし俺にも非があるから耐えられたんだ。でもここ1年は連絡もなしに数日帰って来なくなったり、毎晩別の香水と煙草の匂いを纏わせて真夜中とか朝方帰ってきたりが増えて…その癖こっちの都合は考えずに疲れてるからって断っても体だけは求めてきた。段々顔を合わせてもそういう関係だけになってきて、このままじゃ駄目だと思ったから話し合おうって言ったけど『俺はお前をこんなにも愛してるのに何で分からないんだ。』って怒鳴られた。手を上げられることはなかったけど軽い監禁はあったかな…。本気で別れようと話を持ちかけた時もあったけどそしたら『俺を愛してくれるのはお前だけだから…ごめん優しくするから』って狂乱気味に泣きつかれたんだ。それが何度も繰り返しあって強いようで弱い人なんだって思った。そしたら放っておけなくなって、アイツがああなったのも俺のせいかもしれないから支えて上げないとって…。自分でもバカなのは分かってる。でもアイツをまだ愛してるかから一人には出来ないって…。ただ偶に…心が折れそうになる。今のままが本当に互いのためなのか分からなくなるんだ。」きっと自分の愛が揺らいでいるのを健二は見透かしているのだろう。だから余計に苛立たせる。でも自分も健二からの確かな“愛”が感じられずに疲弊しているのも事実。健二は自分を愛してくれているが不器用だから今は迷ってしまっているだけ…そう思いたかった。ある種のDVなのではと脳裏にちらついたこともあったが気付かないフリをして…。話し終えると息を震わせて深呼吸して顔を上げて「悪い、長々とこんな話。支離滅裂だと思うし聞き流してくれていいから。…とスープ冷めちゃうよな。…ん、少し冷めてても美味しい。彼女にも作ってあげてるんだろ?山田の彼女は幸せものだな。あ…俺男が好きでも山田のこと取って食ったりしないから安心してな。」何とか湿っぽくなった空気を変えようと空元気で明るく振る舞ってはスープを口にして美味しいと少しひきつる口角を上げて冗談混じりに笑って)
(※補足(健二の心境の真実)…同棲の始めまで本気で飯山を愛していたがふと興味が無くなってしまう。飯山の性格を熟知した上で、“不安定な弱い人間”を装い飯山の心理をコントロールして悩んでいるのを見て楽しみ、関係をキープしつつ女遊びに明け暮れるクズ男。全く自分が悪いとは思っていない。2人が別れた際は健二が一方的に飯山を振った。飯山は現時点(記憶を失う前)でもその事実を知らずに別れたため、吹っ切れてはいるものの健二を支え切れなかった罪悪感と支配された時のトラウマが少しだけ残っている状態。)
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