詠唱で光を入れるのなら言葉の強弱を変えて威力を強めれば部屋全体に光が届く、と教えなかったか……? 中級魔法の基礎だぞ。 (指の先を見ると寝ぼけた声音で呟き、ピーナッツトーストを口に運びながら無詠唱で魔法を発動させると室内全体を光で照らす。途端に明るくなった視界に顔をしかめ、う、と呻いて光量を下げ、目が慣れるのを待って)