甘やかしたがり 2019-08-04 13:09:36 |
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ごほっ…、埃まみれじゃないか…!しかも、午後には新しい資料と入れ替えるだって?もっと早く言ってくれればそれなりの人数集めたのに。生徒会のみんなは忙しいだろうから、一人でやるしかないか。……ん?今何時だ?13時か……、あ!鷹司との約束っ……!
(資料整理に思いのほか手間取れば、自然と愚痴が口から溢れており。時間も忘れ黙々と片づけを行っていると自分のお腹が減っていることに気付き、腕時計で時間を確認すれば約束の時間から1時間経っており。相手との約束を思い出せば僅かに顔色を悪くしながら連絡を取ろうとズボンのポケットから携帯を取り出すも電池が切れており、手に持っていた資料を机の上に乱雑に投げれば慌てて約束の場所に向かって走り出し。息も絶え絶えに校舎裏の花壇に辿り着くも相手はすでにおらず、顎を伝う汗を乱暴に拭えば花壇に腰掛け大きく息を吐き。生温い風に汗は一向に引く気配はなく、運動不足のため全力疾走した体に体力は残ってはいないも、この暑い場所で待たせてしまったかもしれない相手に謝らなければと思い、震える足にムチ打ち花壇から立ち上がり。相手が現在どこにいるか見当はついていないも、取りあえず教室に向かおうとするも足取りは重く。時間はかかったが相手の教室の前に辿り着くも賑やかな教室内に入るのは戸惑われ、自分の頭の中も整理できていない状況にブツブツと独り言を言いながら相手の教室の前をグルグルしており。)
鷹司に謝らないと…。でも、どうやって?絶対怒ってるよな…?僕だって楽しみにしてたわけだし…、でも約束を破りたくて破ったわけじゃなくて、……素直に片づけを手伝ってもらっていれば時間は過ぎなかったか…?いや、でも…、僕一人だからこそサクサク片付けが進んでいたってこともあるかもしれないし…。あぁもう、なんで僕が悩まなくちゃならないんだよ…!
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