甘やかしたがり 2019-08-04 13:09:36 |
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やっぱり俺の分の風船、釣っときゃよかった…
(眠りにつけずベッドに横たわったまま天井を見上げ夏祭りの余韻に浸ろうとするも、己の風船があればもっと良かったのにと後悔しており。寝返りを打っては会話を思い出し、打っては相手の姿形を思い出しして一人悦に入り。数日後の朝、強い陽射し照りつける地面からの揺らめきで遠方の景色は歪み細かく不規則な動きを見せ、その中をいつもなら仏頂面で歩いているはずの己が心躍らせては爽やかな表情みせ。クラスに着くと仲間に驚かれつつも輪に加わり、開け放たれた教室の窓際に腰を下ろすと肘を掛けて落ち着きのない様子で時々廊下へ視線送りながら、内心は文化祭の準備そっちのけで悶々としており)
『校内や部活の見回りも生徒会長の仕事だって言ってたけど、生徒会室に会いに行った方が早いのかな?…いや待て、俺が行ったら邪魔になるだろうが』
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