黒い猫 2019-07-28 21:21:17 |
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…ウンうん。イタイ痛いねごめんね、すぐに痛く無くなるか…ラっ。俺をアイしてくれるキミがこの俺を?なんで泣かないの?どうして笑ってルの…?刺しタノニ血がデてるのに。なんで許しヲ乞わないの、
(無残に泣き叫ぶ相手の無様な姿を予想していたはずなのに、豆鉄砲を喰らった鳩の如く赤い瞳をきょとんとさせて。背中を刺した相手に愛を教えて欲しいと、愛を知らないと語る彼に僅かに心臓が脈を打った。怖がらないし逃げもしない初めて見る行動パターンに戸惑うのを押隠すように恍惚と表情を歪ませて、きっと逃げる。異形の異端者に向けられた愛なんて気味悪がって捨てるのが普通の反応だ、そう結論付けると口の端を持ち上げて「…そう言っテ、どうせ逃げるンだ。キミもさっきの彼モ一緒さ、俺のことキモチわるいって言って捨てるンダ、」足元の水溜りと化した人だったものと比較しても彼は少し怖がらなかっただけ。そうそれだけなんだ、逃げて欲しくないのに愛して欲しいのに今更都合よく「愛」を見つけられたところでこの狂人の心は本来を見せようとはしない。指したナイフに付着した血を長い舌で舐めとると「俺の愛はそうアイは、痛みと同じ。痛くてイタクて脳にこびりついてハナれない、目を閉じるとすぐそこにアる。感じル、」…それがオレの愛、握ったナイフを再び振りかざした狙うのは脳天。飛び散る脳みそを想像して柔和な笑みを含ませる、)
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