学園長 。 2019-07-28 12:21:16 |
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>>103 シオン坊ちゃん
ッ、あっぶねえな!ちゃんと前見て歩けや!
(手中に収めた懐中時計の長針が予鈴まで残り僅かであることを示す。パチリと蓋を閉じた銀時計を下衣のポケットに押し込み、校内に戻るべく壁から背を離して踵を返そうとした刹那、死角から飛び出してきた男子生徒の姿に双眸を見開き。反射神経には自信があるがそれでも回避には間に合わず、咄嗟に半歩ばかり身を引いて、彼の身にかかる衝撃を殺した上でその体を辛うじて受け止めるに至ったのは執事としての素質か偶然の産物か。件のプリントが磨かれた革靴の傍らにひらりと舞い落ちるも、そちらを気に留める余裕はなく、怪我をすればどうするのだと声を荒げ。険しい口調とは裏腹に、抱き留めた体をやんわりと解放、改めて目前に立つ男子生徒の姿を眺め、悪気こそないものの傷口に塩を塗り込むようなフォローを)
…あーん?どっかで見た面だと思ったら生徒会の坊ちゃんじゃねェか。何をそんなに慌ててんのか知らねえがもうちょっと周り見ろよ。怪我するぜ。───ま、ガキが元気なのはイイことだけどな。
おー、サンキュ。助かるわ。( ぽんぽん/頭撫で )
俺は口が悪ィから、もし不快にさせちまったら遠慮なく言ってくれよ。…アレだ、ぜ、ゼンショ?する。んじゃ、これから末永くよろしく頼むぜ、シオン坊ちゃん。
あと学園長の相手とかで忙しいかもしんねぇし、もしそうだったら無理して話してくれなくても大丈夫だからな。
>ALL
………水浴びしてェ。(燦々と降り注ぐ目映い陽射し、雲一つ見当たらないカラリと晴れた真っ青な夏空が広がる午後三時。屋外での講義に出掛ける数名の生徒に付き従って課外学習にお供したまでは良かったが役目を果たし学園に戻ってくる頃には精も根も尽き果てていた。種族柄寒さには滅法強いが暑さにはからっきしである。生徒たちの手前、平然を装っていたが一人になれば強がりも解ける。人間に擬態する気力も刻一刻と奪われるばかりで、人の形だけは保っているものの獣尾も獣耳も出したまま覚束ない足取りでふらふらと歩む姿はさながら亡霊の如く。やがて中庭の噴水の前で足を止めると、太陽光を反射してきらきらと輝く水にゴクリと生唾を飲み込み。噴水の淵に膝をついて屈めば、水面を覗き込んで)………、………みず。
執事の奴らは知ってると思うが、嬢ちゃんや坊ちゃんたちに挨拶だけ。執事のルカだ、これからよろしく頼むぜ。( にい )
一応文は置いとくが、手が空いた時にでも話しかけてくれりゃいいからな。ゆとりが出来りゃこっちからも話しかけに行くし。
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