少女A 2019-07-21 05:12:53 |
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(昨日は妙に自分のペースが崩れる1日だった。しかし役職柄ずるずると私情を引きずっていてはできない仕事であり一晩越せばまた普段の心構えに戻り学校生活を送る。相変わらず冷たい視線が向けられる事もあるが親しく笑い会う友人の存在もあり学習面でも充実した1日が過ぎようとしていた。)
…っ!?
(下校のチャイムが鳴り風紀委員室に足を運んでから随分と時間がたった、傾いた日差しが部屋を朱色に染め始めたため、最後に見回りして帰ろう…といつもの巡回ルートをなぞる。足を進めて少したち階段を降りようとしたところ背後から聞き覚えのある小さな笑い声が聞こえる。何回も注意してきたいつもの連中と予想がついたため無視したくなったが悪さをしていたら注意しなければと一瞥しようとした瞬間視界が大きく揺れる。同時に体が浮いたような感覚のまま世界がスローに感じられ、本能的に手すりに手を伸ばすが虚空をつかみ目を背後にあった人影に写せばどうやら自分の体を突き飛ばした後のようだ。『あ、危なーい』随分と大根役者の声が耳に響くなか体は傾きを増し階段の下へと落ち始める。)
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