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≪ テオリア大陸 ≫ トリニヴェート王国がある大陸。世界でも一番大きな大陸で日本同様四季がある。

≪ トリニヴェート王国 ≫ テオリア大陸を治める国。王政で頂点に君臨するヴェネット家は祖先に魔族を持つとの噂もあるが、詳細は不明。中心地は王族や貴族の住処、洒落た店が建ち並ぶ反面、地方に行くにつれ貧民街や奴隷制度が根強く残っている場所もある。
王都以外は地区と呼ばれ、大まかに四つに分けられている。どれも街と呼ぶには大きく、国と呼ぶには小さい程度の規模。

≪ ヴェネット家 ≫ トリニヴェートを治める王族。ヴェネットの血を引く者は皆黒髪に赤眼で魔族を彷彿とさせる風貌をしている。"先天性異能"と"後天性異能"の両方を持っており、同じ血筋でもその力は様々。祖先に魔族を持つと噂されているが、詳細は不明。


≪ 北地区 ≫ 王都より北に位置する。一年の半分近くが雪に覆われており、夏場も涼しい為避暑地としても有名。また山、海、川、全てが揃っている為観光地として名を馳せている。中心部は宿屋や土産屋、食事処が多く建ち並んでいる反面、一歩外に出ると穏やかな田舎の風景が楽しめる。全体的に洋寄りの街並み。


≪ 東地区 ≫ 王都より東に位置する。木造平屋建てが多く道は土を踏み固めただけの簡素な場所も多数。"志士"と呼ばれる地区の自警団は日本刀を帯刀しており、何より顕著ではないが男尊女卑の風潮が残っている。一昔前の日本を思わせる様な土地ではあるが、ところどころ洋装の者や洋風の建物が点在。

≪ 志士 ≫ 東地区を統括する自警団の様な組織。国からの命令を受けているが、ほぼ独裁統治となっている。裏社会の者達にとってはやりづらい地区と称される程。やっていることと言えば警察に近く、イメージは新選組等。他地区とは異なるこの制度は東地区独自の文化が関係していると言われているが詳細は不明。


≪ 西地区 ≫ 王都より西に位置する。高い透明度を誇るビーチや白い煉瓦造りの建物が売り。しかしマフィアやらカンパニーやら、何故か裏社会の者達が挙って住まう街でもある。大通りは綺麗に舗装され、洒落たブティックやカフェも多く建ち並ぶ反面一歩外れると身の安全は保証されない。


≪ 南地区 ≫ 王都より南に位置する。王都や他の地区に比べ温暖で湿潤な気候。この地区で生まれ育った者は褐色の肌をしており、自給自足の生活が身に付いている。とは言いつつも四割は普通の暮らしをしている。複数の民族が暮らしており、それぞれの文化も発達。戦闘に特化した部族も多いことから"紅の民族"と呼ばれることも屡々。中心地は適度に栄えており、露店も多く建ち並ぶ。反面貧民街はかなり衛生面が悪くスラムの街を思わせる。

≪ 孤の森 ≫ 南地区のスラム街の奥にある廃墟都市を指す言葉。ミナシゴのモリと読み、誰の干渉も受けない場所。魔獣が住み着くと噂のそこはただ広い廃墟が広がっているだけに見える。貴族も"ゴミ溜め"と称して好んで近寄らない。


≪ 亜人 ≫ 人間以外の人語を話す者達の総称。吸血鬼や竜人族、半獣人、魔族等種族は様々。半獣人(獣の耳や尾を持つ人型の亜人)は古より冷遇されており、場所によっては競売にかけられる等不遇な扱いを受けている。個体差はあるものの大まかな部分は伝承に則った弱点を持っていることが多く、知能は人に比べると高くても八割程度。

≪ 耳付き ≫ 半獣人の蔑称。高い身体能力と忠誠心を逆手に執り、戦の道具として利用されてきた種族。人間嫌いな半獣人が殆ど。外出の際は皆耳や尾を隠し、耳付きと悟られないようにしている。

≪ 特殊能力 ≫ 種族や民族などが持つ生まれつきの"先天性異能"と努力が認められたり試練を受けたことにより授かる"後天性異能"があり、全ての人間や亜人が持っている訳ではない。