匿名 2019-06-29 01:21:25 |
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……ふぅん、そんなものか?今までここに来た人間に、お前みたいなのはあんまり居なかったが…。
( もし追求されていたとして堰を切ったように片割れの悪態ばかりになってしまうのは自明の理、追求されなかったのを良いことにそれ以上もう一人の吸血鬼については口に出すことはなく済ませて。彼の様に此方に協力的に手伝いを申し出る様な人間は少なくとも思い出せる中にはいなかったため、訝しむように横目で見つつ適当な扉の前で立ち止まり。ノブに手をかけるも立て付けが悪くなっているのかなかなか開きそうにないと悟れば、足で蹴りつけて無理矢理に扉を開き、何食わぬ顔で中へ進んで「 ──多分、此処が一番まともだな。 」とぐるりと見回してから一人納得した様に呟いて。中は古びた家具が並び埃っぽく、複数の寝台がある" 元使用人室 "のうちの一つ。まともとはいえ人が住んでいる様な形跡などは勿論なく、使われていたのは相当前と伺えるだろう )
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