花冷えの心臓　　

一旦蹴らせていただきますね、ウ"ッ…慣れない…心苦しい（　呻き　）

いっ、樹きゅん～～～！！！久しぶりにお目に掛かれて幸せです、へへ…。おもちゃの指輪も持っていてくださるの思わずにやけましたね……（　えへえへ　）相変わらず素敵な息子さまです、かわいいです、すきです（　ノンブレス　）かおるも載せちゃいますね！




一堂屋 薫 （　いちどうや かおる　）

濡羽色のナチュラルマッシュ　/　襟足刈り上げ　/　アーモンド型双眸は伏し目がち　/　下睫毛ばちり　/　薄手の入院着　/　178cm　/　左耳に軟骨ピアス　/　右腕に包帯と革製の黒色手袋　/　表情の変化は些細だが随分口達者

??策士で世渡り上手　/　怠惰的　/　根本的には真面目　/　だらだらゆるゆる　/　小生意気　/　自身の調子を常に保ち独特の雰囲気を漂わせる　/　口では色々と言えど案外世話焼きの部類??

奇病が切っ掛けでグレた元優等生　/　「 俺 」、「 お前・お名前 」　/　御曹司　/　一人っ子　/　少食且つ偏食　/　成績優秀　/　溢れる大人を嘗めてる感　 /　男子高校生



【　薫の患う奇病について　】
四肢の末端から結晶化して行く奇病を患っていおり、結晶化が内臓まで進行すると臓器不全を起こし死亡する例が挙げられている。一度病に罹ると割れど削れど他箇所から再び発症する為、現時点の治療では放置と経過観察を中心に診る。折る・割る・削る・ヒビが入る事に関して、病に侵された患部に痛みは感じない。発症者は多くはないが世界各国にちらほらと存在。最短五年で生を遂げると推測されているが、途中で結晶化が止まった事例も確認されている為、いまだ全体像を把握しきれていない病のひとつ。発症患者が若かれば若い程病状の悪化が早まり、年齢との関係性について近年奇病学会にて発表された。結晶部分は個人で色彩が変化し、薫の結晶部位は色素の薄いブルーダイヤモンドに酷似した色味である。但し鉱物類とは構成成分が異なる上に希少価値が更に高く、ある特定の界隈では研究材料や装飾品類に珍重される。結晶化するに伴い体温の低下を齎す為、結晶化した患部は氷の様に冷たい。現在結晶化している部位は右腕の手首までと左足の小指と薬指で、右手に黒い革製の手袋を着用している。二年と七ヶ月前に発症を確認、その後親族の了承を得て当病棟へ入院に至る。

【　五月時点の病状　】
依然内蔵まで至らないが、前年度に比べ気管支が僅かに結晶化し始めたがゆえに、時折咳と喉が切れた事により吐血を催す。吐血量は多くないものの激しい痛みを伴う。発症から然程経っていない為頻度自体は少ない。右手首までの結晶化は進行し、現在は右肘下部分まで及ぶ。左足は甲を覆わぬ程度に全部の指が結晶化しており、どちらも欠損を防ぐ為包帯を巻き保護している。ここ数日で首筋に軽度の結晶化を問診にて発見した。担当医より自室で安静にと毎度忠告を受けているが、出歩きは多々あるよう。

【　病棟内での交友関係　】
隔離病室に置かれていない為、──号室植物系統奇病患者の沢城 樹の部屋に赴く事が多い。診察中の会話でも彼の名前が稀に出る為、親しい間柄なのは明らかである。他患者とも世間話に付き合う事もあり、程よい世話好きが功を奏して病棟内の子供たちに懐かれる場面も見受けられる。なお、本人は対子供にかなり不慣れ。

【　備考　】
奇病用病棟に入院してから、およそ二年と六ヶ月が経過。（　検査含む入院手続きや休学届けにより、発症後一ヶ月は自宅療養　）比較的出入りの激しい場で一年以上留まるのは珍しいようで、患者の中でも入院歴は中堅辺りに位置する。施設内に備えつけられた図書室と教会がお気に入りの場所。夜中に部屋を抜け出し、ひとり教会のステンドグラスを眺めに行くのが個人的な心理療法。元々食が細い上に、利き手の結晶化が進んだ事により更に少食に。配膳には手をつけない事も屡々あり、痺れを切らした看護師から逃れるように施設内を徘徊したりとなかなかに厄介な患者。元々箱入り息子の御曹司がゆえに、日々不慣れな物事に首を傾げる。体験が追いつかず少々世間知らずな分、書物などで補っている。