花冷えの心臓　　

遊さんおかえりなさいませ……！！そしてお疲れ様です、お互いに。段々と涼しくなって参りましたね！どうぞご無理はなさらず、遊さんらしくお過ごしくださいね！（　ふんぬ　）
場面転換を入れてみたのですが如何でしょう……？削れどろるが長くなってしまい…ウッウッ、所々読み飛ばしながら何卒…




伊達に勉強机と仲良くしてないからね。力添えの程度は保証する。…その子、お前のことが知りたいって言ってたよ。友達になるにはソコからだって。
（　先刻流れるように発した「友達」と称したものの、凝りの如く形容し難い違和感が滲む。「家族」とも異なる彼の存在は、十数年歩んできた人生の中から比較対象を見出すにはやや難易度が高い。払拭する勢いで肯定の意を以て零すは冗談じみた言葉であり。次いで聞こえたぼやきに首を捻って数秒後、助言するべく口を開き。自身より一枚上手な女児が得意げに何時ぞやか述べた台詞をそのまま代用し、和やかに微笑んで肩を竦め　）
慣れはすれど気乗りはしないな。…確か、そろそろ俺の検査の順番なんだよね
（　蝕む罪悪感は心の底に蔓延るも、紐解くような気遣いの言葉選びに再び彼の優しさに触れたと実感せざるを得なく。握った手のひらの温度は温く、けれど体温と呼ぶには些か低く思えて。彼の病状の進行によるものか、自身の結晶化した指先が終ぞ鈍くなったのか、検討もつかないが彼の存在を確かめるように握る指先に仄かに力が籠り。片手間に指先を軽く絡ませた後、自嘲気味に肩を竦めては身を引き。緩慢な仕草で椅子から立ち上がれば、軽度の結晶化の見受けられた首筋を摩りながら相手へと視線移し　）