花冷えの心臓　　

大変、大変お待たせいたしました…、、、！情緒不安定な薫くんにたじろいでしまって樹も何処と無く不安定になりそうなのは、あの、お許しください！！！（



んー…とな、できることは、俺、自分でやりたいからさ。
できる所までは自分でやるな、？
（　彼から溢れた笑いは自分を嘲笑うものでは無いこと自覚している為にふふ、と彼に向けた子供のような笑顔のまま。呆れたような口調とは裏腹な優しい表情の提案に、つい頷いてしまいそうになる。現状、自力で何かを為す事が難しい。理解と納得は必ずしも両立する訳ではなく、抗いたい気持ちは消えておらず。僅かな沈黙の後、告げては柔らかく表情弛めて。
…俺が、あんまり頭良くないからな、話しても分からないだろ、って思われてたりも、するのかな、とか…
（　何だ、と問われた所で医師との対話が成立していない以上これ以上の情報は自分には無く。普段と違った様子の彼に引きずられるようまごつきながら言葉返しては、誤魔化すような苦笑い浮かべたまま。加えた言葉に頷いてもらえるほどには言葉が届いているらしい、判断してはそっと息を吐いて。彼が想像していること、同じ様にこの院内で生活していれば嫌でも耳に入る、あの結末へと自分が近づいていることだけは理解出来る。自覚もある。彼の前だけでもどうにか想像させる姿見せたくない、思考しながら曲がらなくなった関節そのままに右手を彼の手の上へと移動させ指先でぽんぽんと、撫でるように。）