花冷えの心臓　　

…手紙、？俺に、？なんだよそれ、すっげぇ嬉しいな…もちろん、だめなわけないだろ、？あ、でも俺今左手しか使えないから字が読めなかったらごめんって先に言っててほしい
（　 驚き、数回の瞬きの後ゆっくり言葉並べながら彼の笑顔につられるよう柔らかな笑顔浮かべて。交流のないこの部屋に軟禁された状態に外部から交流を図ってくれることが嬉しくては緩む口角は戻ることは無く。は、と利き腕が使えないこと思い出しては伝え、"字が下手やなつって思われんのはやだからな"何て笑顔のまま。）
勉強が出来なくても俺だって薫のこと考えれる自信あるよ、そこだけならな
（　 彼の言葉が素直に嬉しくてもともと緩んでいた頬のまま。自分だって彼を思う気持ちは負けていないと主張しつつ、彼から聞かされる病状、目に入っていた右腕以外もやはり進行しているのかと眉下げ、話逸らされたことになんか気づくはずもなく。隠すつもりもないが、見えないうちは伝えるつもりもない事実は伏せつつ、）
俺はあんまり変わってないかな、見た通り。冬だったしなぁ、あんま成長しなかったのかも、？