無気力先輩とワンコ後輩(BL)

……何妄想してるの。
由紀子さんとは何もないよ。

由紀子
「隼人くん？お友達来てるの？」

うぅ…ほんとですね…??
わ、すいませんでした??(勢いよく謝って)

由紀子
「向かうから待っててちょうだいね…」

(キイキイと車椅子の音を立て、女性が
リビングへとやって来る)

…由紀子さん、無理しないでいいですけど。

こ、こんちわ…(隼人の後ろからお辞儀して)

由紀子
「はい、こんにちは。私は篠原由紀子って
言います。隼人くんの従姉妹です」

(にこ、と人の良さそうな笑みを浮かべ)

…この子は、朱雀守悠って言って…後輩です。

由紀子
「悠くんね。よろしく」

よ、よろしくお願いします…(そんなことよりも隼人が名前を覚えてくれていることに嬉しさを覚えて)

由紀子
「お菓子でも持ってくるから、待っててね」

(また車椅子を動かしながら部屋へと戻る)

あ…いいです！あの…ごめんなさい！俺やります！
(車椅子止めて)

由紀子
「あら、ごめんなさい。お菓子嫌いだった？
私は部屋に戻っておくね」

(車椅子を動かし、部屋へと戻る)

……で、僕に何か言いたいことが
あるんじゃないの？

あ…そういうわけじゃ…。
お、お大事に…！


…えーと…？(目逸らして)

……じゃなきゃ、こんなつまんない先輩の家に
来ようなんて思わないでしょ。

…そ、そんなことないですよ！藍原先輩は！…そ、の…か、可愛いです……
(顔を紅くさせて俯いて)
…だ、だから…その…す、好き、です…

……………俺もだよ。

……っ…？ほ、ホントに??ほんとですか?? (ぱぁぁぁぁ)

……………ま、可愛い後輩だし。

……嬉しいですけど…そういうことじゃ…(む、と膨れて)

………どういうこと？

……う…それは…その…
…うん…き、キスしたりとか…！…そーゆー意味です…！(かぁぁぁぁ)

………………そういう意味で好きだったの？

(目を細め、唇を歪める)

……そ、そです…気持ち悪くてすみません！(しゅん、)

…………気持ち悪くはないけど。

…ほんとですか…？…男同士なのに？

……………ん。

……へへ…もうそれだけで嬉しいです…(ふわ、と微笑んで)
あ、返事は大丈夫です、どうせ分かってる上での告白なので！
…それじゃ、また…(荷物抱えて)

………待って。

(ぐい、と悠の腕を引き)

…ぅえ…！(驚いて振り返って)
ど、どうしたんですか…(あわ、

……………………ん。
(振り返った悠の頬にキスし)

……！？！？(一瞬固まってから我に返り、後ずさって頬に手当てて)

…………………これ、俺の気持ち。

……(ぱぁぁぁぁ)藍原先輩ー！(ぎゅう)

…………………また明日。

(抱きつくのが終わると、ひらひらと
手を振ってみせ)

…あ、えと……今日…泊まっていいですか？…もう少し一緒にいたくて…(詰まりながらそう言って顔伏せて)

……………いいけど。家の人に連絡しないの？

いいんです、俺のとこ誰も居ないし…
それより藍原先輩！ご飯作ってあげましょうか？(笑顔で見て)

……………いいよ。別に。

へへへ、藍原先輩は何食べたいですか！？(甘えるように見つめて)

………………えっと……特に。

困りますよそれじゃ！(む、として)

…………朱雀守の好きなので良いよ。

え、俺の好きなもの？うーん…藍原先輩…は食べちゃダメだし…

………俺、食べ物じゃないし。
…食べたいのねぇ……強いて言うなら……
愛情のこもった手料理？

(悪戯を思い付いた子供のような表情をし)

…！！
わっかりました！今から愛情たっぷりのもの、作って来ますからね！

(ぱっとキッチンへ)

……ん、期待してる。

(手を振って)

よーっし…藍原先輩の期待も受けたし、頑張ろっと！

(調理中)

…………ゲームでもしとこ。
…ログボ受け取ったっけ。

(スマホゲームの画面を開き)

(調理終了、肉じゃが完成)

うんうん、我ながら良い出来…！
藍原先輩ー！ご飯出来ました！！

(にこにこして持って行き)

………ん、あんがと…ちょっと、
今ガチャ回してるから…。

(スマホの画面に目線を固定し、
10連ガチャを引いていて)

……俺も引きます！

(相手とスマホの間に割り込むようにくっついて)

…………っと……あ、URだ。

(ガチャの高レア度キャラに少し驚き)

え！？ それすごい？すごいやつですか！？

(ぱっ、と笑顔を向けて)

…………うん、凄いヤツ。

(にこ、と笑って)