匿名さん 2019-06-10 15:59:22 |
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◆梅雨
( まだ暑い午後の昼下がり、本を片手に喧騒の中を歩き路地裏へと出ると頬に生温い水が一滴。顔を上げ鈍色の空を眺めると次第にそれは乱雑に降り注ぎ僕は本が濡れないように抱え慌てて雨宿りが出来る場所を求め全力で走る。濡れる地面は足音を鳴らし視界は霞み呼吸が激しく身体は冷たくなりながらも微かにバス停シェルターが見え、やっとの思いで下へと走り込めば両膝に手を突き肩を上下に呼吸を整えた後に顔を上げると僕より先に来て居た者と瞳が合い── )
(/梅雨をお題に書かせて頂きました。想像を膨らますロルを心掛け最後の先客は読み手の方のご想像にお任せします。お題とスペース感謝します。拙いロルですが何かの出会いとなれば幸いです↓)
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