匿名さん 2019-06-10 15:59:22 |
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>67様
【密かな独占欲】
何で煙草吸ってんの?美味いの?
(ベランダに向かって声をかけると、頭を掻く従兄。「なんでっつってもなぁ……」の言葉の後は続かないようだ。少し困っているのか、こちらに視線を投げもしない。視線が合わなくて幸いだったかもしれない。こちらに体だけ向けて、遠くの何かを見ている彼の横顔はひどく綺麗で、ぼーっと見つめてしまったから。煙草を持つその指先も、一口くゆらせるその仕草も、すべてが綺麗で…。)
ぐっ…ッ…ちょ…っと…!…顔面は…しかもいきなりっ…卑怯だ…ッ…!!
(喉に絡みついた何かに激しく咳き込んで、我に返る。どうやら紫煙を顔面に吹きかけられたようだ。口元を手で覆いながら、どうにか文句を言った。瞬間、頬が熱くなり、胸のあたりが羞恥でざわざわし始めた。…じーっと見てしまったのがバレたんじゃないか?素敵だと感じているのを、同居人に悟られたくない。いつも文句を言いあう仲のこの大人に、自分が好感を持っているのがバレるのはなんだか癪だ。どうにか誤魔化さなくちゃ…。何か言葉にしようと脳みそをフル回転させていると、肩を震わせた彼が悪戯っ子の笑顔を向けてくる。)
んなっ!もうガキじゃないもん!
(語気強く言い返してしまえば、不思議と胸のざわざわは消えた。からかわれるのは嫌いじゃない。じゃれあうのは好きだ。でも…願わくば…。肺いっぱい煙を吸い込む従兄の足元に置いてある煙草の箱を、ひょいと手に取った。箱を開けると従兄の服のにおいがする。)
ねぇ、一本だけ試していい?(悪戯に微笑みを向けてみた。)
(/素敵なロールをありがとうございます。大人の素直になれない感じがとっても素敵です。僭越ながら続けさせていただきました。懐お借りしました!ありがとうございました。)
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