匿名さん 2019-06-10 15:59:22 |
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>54 様
【 恋愛裁判 】
…ええ。あなたを裁くために来ました。( 檻の中で眠りに落ちようとしている彼の名前を呼んだ。いち、にい、さん、よん。5回目の途中で目を覚ました彼の、まだ寝惚けているかのような質問に淡々と答える。「大事なことをひとつ忘れていましたので」と一言付け加えながら、檻の鍵を鍵穴に差し込むと、がしゃん、と音を立てて彼とわたしを隔てるものはなくなった。つかつかとヒールの音を立てて彼に歩み寄り、しゃがみこんでその両手を引き寄せ手錠を外し、代わりにポケットから小箱を取り出して開け、その中の銀に光る輪――手錠よりも、ずっと小さいもの――を骨ばった左手の薬指に通す。 ) __被告に執行猶予を与えます。あの人を選ぶなら今すぐに釈放、貴方を縛るものは一切残りません。原告を…わたしを選ぶなら、終身刑が執行されます。これを外すこと、そしてこれ以上罪を重ねることは今後許されません。……どちらを選びますか? ( 甘い判決だ、と誰に言われても構わない。声が震えていないことを祈りながら、彼の左手に重ねた手に、ぐっと力をこめた。)
( / 間隔が空いていますが、素敵なロルに繋げさせていただきました…!なんだかお堅い彼女ちゃんですが緊張しているということで…。ありがとうございました!〆 )
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