匿名さん 2019-06-10 15:59:22 |
通報 |
>25 様
◎ 初恋
( 夜の帳が下りる頃、彼女は御屋敷から逃げ出していた。大人しく鳥籠の鳥のままでいるのはもうお終い。妻である彼女は気付かれぬようにひとりこっそり、夫である彼を尾行していたのだ。人形の様に育った妻に産まれてから自由はない。何もかも両親のいいなりで結婚さえも決められたもの。攻略結婚のち、二人は夫婦となる。妻は恋を知らなければ男も知らなかった。ただひたすら両親に従って今まで生きてきたが今夜、彼女は両親に刃向かった。愛しの旦那様、初恋相手の彼を救う為に。夫と妻は歳の差があり、お互いに不器用だった。異性と触れ合いが皆無な妻は接し方がわからず、ずっと気持ちを伝えられずにいた。
──わたくしはあなたを愛しています。
こんな日が来るのなら恥ずかしくても言えばよかった、と後悔。尾行は成功し、彼がとある廃ビルへ入って行くのを見送った。ビルの周りは何も無く冷たい夜風の音がよく響く。夫の素性含め何もかも知らない。最初はそれで良かったのだが、好きになってからは彼の何もかも全てを知りたくなった。個人的にこっそりと調べて辿り着いた先に現在( いま )いる。ビルの中で何かが起こっているのは明らかだが、話し声は微かにしか聴こえない。暫くして突如、音が聴こえた。鈍い音と共に愛しい人の声が。──嗚呼、今行かなければ後悔する。死ぬのは怖いが、愛しい人を救えれば不思議と怖くはない。立ち上がると共に足が勝ってに動いて建物内へ潜入。全速力で走ると人影を見つけた。近付くにつれてはっきりと姿を認識する。ひとりは銃を持ち、愛しい人へ向けていた。あともう少し、というところで男が安全装置を外す動きが見えた。彼女は男の背後へ──ではなく、愛しい人の前へ涙を目許に溜めながら守るように立つ。 )
──わたくしは、旦那様と結婚してからずっと幸せでした。愛しています……永遠に。
( " ───来世でも夫婦にれたら良いですね……、なんて。今度は素直に何でも話ます。大切なものを二度も失うかもしれないという経験はもうこりごりですから。────わたくしの方があなたを何倍も愛しています。 " )
(/ >25様の美しいロルに恐れ多くもお返事を。足元にもおよびませんが、とても素敵な物語でしたのでいてもたってもいられずに。ハッピーエンドにしたく、籠の鳥のお嬢様が愛しい人を守る。という設定にいたしました。最後は……助かってほしい!
二人とも助かってラブラブして欲しい!と、考えて作成しました。歳の差でオジサンな旦那様は素敵すぎます。目線ぐちゃぐちゃでとっちらかってしまい……ごめんなさい。お返事いただけたら嬉しいですが、その行為は恐れ多いですよね。
駄文失礼いたしました。↓)
トピック検索 |