匿名さん 2019-06-10 15:59:22 |
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>11様続き
▽ 太陽
(照りつける太陽の下、茹だる暑さに身体から溢れんばかりに出てくる汗。木々に止まった無数の蝉の声とむさ苦しい男の声と混ざってどこまでも騒々しい、此方へ向かってやってきた黒と白のボールを蹴ってはシャツの袖で顔を拭き日陰で休む彼女に自然と目を遣った。こんな肌が焼けそうな程の陽射しなのに彼女の周りだけマイナスイオンが放っている様な、涼し気で可憐な彼女を見るだけで逆に暑さと共に体温が上昇する。然し彼女の丸く綺麗な瞳に映るのは友人である彼奴、この炎天下で彼女が持っているアイスは溶け始めそれに気付いた彼女は急いで食べようとしていた。気付けば練習中と言う事を忘れて彼女の行動一つ一つを見てしまっている、今きっとアイスを手に持っている事を忘れていた彼女は同じ気持ちだったのだろう。夢中になり過ぎてボールが目の前を通り過ぎ、彼女の想い人である友人の自分を呼ぶ声で我に返る。)
あ...ッ悪ぃ!
(急いでボールを取りに行き、戻ると眩しい程の笑顔で走って行った友人に妬みが溢れる。こんなにカッコよければ彼女が好きになるのも無理は無い、それでも負けたくない。ジリジリ照っている太陽の様に彼女への気持ちは止まらない、自分よりも大きく見える友人の背中を焦燥感と共に追い掛けた。)
( / 駄文で申し訳ないのですが美しい片想いを書いていらっしゃったので是非にと思ったのですが...三角関係で片想いをしてる男の子を書かせて頂きました。想い人でも悩んだのですが、此方の方が書きやすいかなと...とても楽しい時間が過ごせました、ありがとうございました。 )
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