匿名さん 2019-06-10 15:59:22 |
通報 |
【僕の理想の世界】
窓から差し込む優しい日の光が、僕とスケッチブックを照らして影を作る。そして、それと同時に隣にいた妹も眩しく見えた。
嗚呼、本当に太陽のようだ。シスコンのようだが、心の底からそう思っていた。
「お兄ちゃんどうしたの?」
妹にそう言われると、いつの間にか視線が妹の方へ行っていたことに気が付く。そして何でもないよと言いながら慌てて視線を落としスケッチブックを見て、今度はそれを見つめ出す。
スーツを着た僕と、僕のたった1人の友人。それから老けてきたお父さんにお母さん、そして今より一層美人な妹。
そこには大人になった僕と、同じく年を取った僕の愛する人たちが描かれていた。
嗚呼、こうして僕が末期がんにならなければこんな世界が見れたのかな。ふと目頭が熱くなると、滴のようなものが掛け布団へ落ちてしまった。
「お兄ちゃん!?どうして泣いてるの!?大丈夫だから泣かないで………」
(/ロル回しは久しぶりなもので咄い文章になってしまいましたが、書いてて楽しかったです。ただ、ちょっと強引になりましたねすみません。素敵なお題とスペース感謝です。それでは、〆とさせていただきます。)
トピック検索 |