大丈夫です。では、開始ロルを。 「……………」 少年は、押し黙っていた。 『どーしたん、凛?』 狐耳を生やした隣の少女が喋りかける。 「…何でもないよ、奈緒」 『ふーん…変な凛』 凛、と呼ばれた少年は少し微笑む。