匿名 2019-06-07 21:42:17 |
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(出していた櫛を素早く懐へとしまうと、「女の髪はその者の命とも言えるからな。」当たり前だと言わんばかりに息をつくと先程からコロリコロリと表情の色が変わるさまを見つめておりアサガオの花の如く色とりどりの自身を見せてくれる彼女の存在に乾いていた心が満たされる感覚がした。顔前に合わせられる手と顔を交互に、毎回なぜサーヴァントと主という見るからにハッキリとしている主従関係にこうもお願いの形で頼み込むのか。彼女の言葉にサーヴァントが否の色を見せるものなのかと思うのだがそれは毎度のことで彼女の頼みに断る理由も見つからず「…だから主人、貴殿はなぜ毎回お願いをする必要があるのか。俺は貴殿の駒だ戦で例えるなら従順な下僕なのだよ、手を合わせる必要が何処にある。」合わせられた手をそっと上から覆うように自身の手を被せ、そっと下ろさせたそれに種火集め程度のことなら動作もないが自身を必要とされるその姿には心の中を満たしていくそれもあり笑みが出そうになるのを呆れた表情に隠しながらそう言いのけた。)
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