▽__ 2019-05-29 22:46:39 |
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( 夕暮れ時にはいつものようにからんからんと下駄を鳴らしながら買い物に行く。商店街に行くと魚屋の大将がまけてくれた。今日は焼き魚と肉じゃがにでもしようか。家に帰ると慣れた手つきで調理を開始する。同年代の友人たちは既に結婚し出しており、たまに嫁の手料理が美味しいだの家に嫁がいると帰るのが楽しみだの言われることもある。それでも己は一人でのんびり過ごすのも悪くないと思っている。わざわざ急ぐ必要もないし、人に合わせるのは窮屈だから。と、聞こえてきたのは控えめなノックの音。この時間に来客は珍しい。肉じゃがの火を止めると、ゆったりとした動作で玄関へと向かう。自身の甘さゆえに放ってはおけないのだ。ぱたり、扉を開くと目の前にいたのは美しい女性。幼馴染みが好きではあるのだが、やはり美しい人に目がないのもまた事実。どうしようかと考えるも、口を開いて上がるように勧めて )もう遅いし、とりあえず上がると良いよ。急いでいるなら明日出れば良い。ちょうど今夕食を作っているから、どうせなら食べていって。
( / 有り難うございます。此方こそ宜しくお願い致します…!また何かありましたらお声掛けくださいませ。)
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